林灰二が描く《家族の呪縛》3作品上演企画
『家族病3篇』
同一の舞台セットで上演される3つのレパートリー。(全作各90分程度を予定)
A「ハロー、レビー‼」
2023年初演作品の改訂版。認知症の父が見る幻覚。その父に献身的に尽くし生涯を終えた母と愛犬の人生。妹に助けを求められて十年ぶりに東京から北にある雪国の故郷に帰省した息子、海。家族に背を向けながら東京でうだつのあがらない生き方を送る自分のことを、昔のように怒鳴らない認知症で変わり果てた父親に目を合わせられなかった。虚実がないまぜに描かれる歪な家族の絆と生死にまつわる深淵な物語。
CAST
佐藤正宏(ワハハ本舗) 澤井裕太 井野おりこ 横尾宏美 / 奥田努(演劇企画集団Jr.5)
川崎桜 小原雄平(電動夏子安置システム) 田辺学 宇奈月やつ子 鈴木貴大 柴山美保 渡辺恒(さんらん)
橘さり 大西薫 水田麻稀 伊藤りりか
B「顔のない家族」
ダイニングテーブルで束の間の昼寝をした後、家族が皆、知らない他人の顔になっていた⁉皆が自分を騙してるのか?それとも自分の頭がおかしくなったのか?そもそもなぜ家族の顔は似ているのか?顔が違っても家族を受け入れられるのか?受け継がれる血と自己実存の実感についてを描く新作。
CAST
横尾宏美 藤岡みゆう 柴山美保 神嶌ありさ 八木井里緒
石井舞 佐分祐佳子 伊藤琢史 石巻範樹
関藤隆治 浅見臣樹 二宮正晃(本若) 大西薫 林愛実 中島彩咲 松本清良
C「本物」
林灰ニが「ハロー、レビー!!」の元になったとも言える北海道の家族についてと川崎市の自宅近くの公園で噂をされる幽霊についてのエピソードトークを通し、構築中のドラマへの出入りを繰り返しながら物語創作の方法についてを解説する異色作。演劇世界のスクラップ&ビルドを繰り広げるトークアトラクション。
CAST
林灰二 他
林灰ニより今企画について。
家族の話をされることは僕の弱点の一つだ。家族がバラバラになってしまったこと、家族が病になったこと、お金がたくさんかかったこと、全部自分のせいだと言い切れるくらい心配をたくさんかけてしまった。そのくせに親孝行と言える事を何ひとつしたことがない。芝居をやっていることについては家族は反対はしていない。犯罪や神経症を起こして社会生活を送れない人生を送るよりはマシだし、僕が一つのことを長い期間続けてることを見守ってくれていた。でも僕の書いた芝居を家族が観たことは一度もない。きっと僕のしてる演劇がどういうものかもわかっていない。
17歳の時、家族から逃げて裸足で家を飛び出して雨の中を泣きながら息が切れるまで走った。立ち止まったら後ろから母親も裸足で僕のことを追いかけてきていた。死んでもおかしくなかったくらい頭がヤバかった。
脚本を書いていて、家族を題材にした僕の作品はとても少ない。目を逸らしてきたのだと想う。
今企画は、家族を題材に描いた異なるジャンルの三作品を上演する企画です。
子供の頃は食卓を囲んで温かいご飯を家族で食べていた。愛を受けて育った僕にとって懺悔のような作品だと想う。
会場
日時
2025年4月21日(月)~27日(日)
タイムテーブル
A「ハロー、レビー‼︎」 B「顔のない家族」 C「本物」
21日(月) 19:30A
22日(火) 19:30B
23日(水) 14:00A 16:30C 19:00B★
24日(木) 16:30B 19:00A★
25日(金) 14:00B 16:30C 19:00A★
26日(土) 15:30A 18:00B★
27日(日)12:00B 14:30A 17:00C
※★の回、アフターイベントあり
※受付開始及び開場は開演の30分前。
チケット
3月9日(日) 13:00チケット予約開始 全席自由
前売5000円 「本物」のみ2500円
特別割引券(前売劇団扱いのみ)2プログラム7000円 3プログラム8000円
こりっち予約フォーム:https://ticket.corich.jp/apply/367762/
当日券+500円
スタッフ
企画・脚本・演出:林灰ニ 照明:千田実(CHIDA OFFICE) 音響舞台映像:小林勇太(T.C.O.C) 音楽:決シテ怒ラズ
舞台美術・写真:空が飛べると想ってみる。 宣伝美術:横尾宏美 映像:わじまひかり
舞台監督協力:長堀博士(楽園王) 制作:Oi-SCALE
協力:WAHAHA本舗 双葉&泚 株式会社 サイスタジオコモネA 株式会社カレイドスコープ